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ヒツジシネマ

新卒フリーランスライターによる映画ブログ

【ターザンREBORN 試写会】字幕・吹替どっちも行ったので徹底的に見どころを紹介する

アクション 洋画

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今月11日と20日ターザンREBORNの試写会に行ってきました。

すでにターザン役のアレクサンダー・スカルスガルドの筋肉は話題になっているかと思います。もれなく私も予告を見て「すさまじい筋肉だな」と思いました。

これは試写会行くっきゃない!!!と熱意を込めて応募したら、字幕・吹替どちらも抽選に当たったので、ターザンの見どころを熱めに語りたいと思います。(筋肉以外の魅力をご紹介。筋肉の魅力は予告見れば一目瞭然なので…)

※ネタバレなしです

『ターザンREBORN』は皆さんご存知ストーリーのその後的な話

予告をご覧くださいまし


映画『ターザン:REBORN』×[Alexandros] 日本版主題歌予告【HD】2016年7月30日公開

英国紳士ターザンがジャングルに戻って戦う!

今回のターザンはジャングルで育つ過程を描いたものではなく、すでにジャングルを卒業してイギリス紳士として生活しているところから始まります。

ざっっっくりあらすじを説明すると……↓↓

ターザン夫婦と1人の男が奴隷調査と帰省をかねてアフリカに行ったところ、金目的の悪者たちがターザンの嫁・ジェーンを人質としてさらってしまったので、ターザン激怒。ジェーンを助けに向かう。ついでに悪者たちが奴隷として働かせていた人々を開放する。というストーリーです。

見どころ①:ターザンと行動を共にする男・ジョージの存在

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ターザンをアフリカに誘い、行動を共にする男

映画冒頭で、ターザンは偉い人たちに「(金のために)アフリカ行こうぜ!」と誘われますが、彼は上品にコーヒーを飲みながらキッパリと「断る」と拒否。それはジャングルを卒業してイギリス紳士となった自分と、ジャングルで育ってきたターザンとしての自分との間に葛藤があったからなんですね。

まぁそれはいいんですが、そんな頑固なターザンをジャングルに誘ったのが、このジョージという男。演じるのは『スター・ウォーズ』シリーズや『アベンジャーズ』シリーズなどに出演している名優サミュエル・L・ジャクソン

彼が「(奴隷調査をしたいから)アフリカ行こうぜ!」とターザンを連れ出し、物語が始まります。

とにかくターザンとずっと一緒にいる

ジョージは鬱陶しいくらいターザンとずっと一緒に行動します。ちょいちょいイイ感じのところで活躍するので許されます。彼はこの映画のムードメーカー。コミカル担当です。

ターザンの漢!!!筋肉!!!熱!!!なシーンがけっこうあるせいか、彼の時折はさんでくるユーモアに和みます。しかしジョージにもかっこいい見せ場はしっかり用意されているので、彼の情熱やターザンとの友情にも注目して観てみてください!

見どころ②:ターザンを信じるも大人しく待ってはいない嫁・ジェーン

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さすがターザンを選んだ女性

ターザンを選んだ女性というか選ばれた女性というか。この映画で描かれるジェーンは"優しく美しくかっこいい女性"です(あれ?欠点がないだと?)。ターザンのような強さではなく、女性なりの強さ。殴る蹴る投げ飛ばすとは異なる強さを見せてくれます。

ジェーンなりに悪と戦う姿、そしてターザンや仲間たちを思う優しさはさすがジャングル王の嫁。黙ってても夫の助けは来るだろうに。私なら怖いから黙って捕まってるので、ターザンを夫に迎えることはできなそうです。┐(´д`)┌ヤレヤレ

理想が高めな人はぜひジェーンに注目して

映画だけじゃなく、文学でも漫画でもアニメでも、「このイケメン、ヒロインの何がよくて好きになったんだろ……(逆もしかり)」と思うことってありませんか?"美人だけどそれ以外何もないヒロイン"に「???」と思うこと、私はたまにあります。

しかしこの映画でのターザンとジェーンは、ビジュアルだけじゃなく中身もお似合い。納得のカップルなのです。

「どんな人がタイプ~?」というクエスチョンは合コンや女子会などでの定番ネタ。そんなときに「身長180cmでそれなりの企業に勤めていて一途な人」などと答える前に、自分の理想の人は自分とつり合っているだろうか…とひとまず考えてみると、今後もっと上手に生きられるかもしれません。(自戒の念を込めて)

見どころ③:力強い生命力を感じさせる動物たち

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舞台はジャングルですから、ゴリラや象などの動物がたくさん出てきます。彼らの仕草や動きはかなりリアルで迫力があり、生命の力強さを感じられました。それぞれにしっかり表情があって、感情もはっきりわかります。

そういえば吹替版試写会ではターザン役の桐谷健太さんが登壇したんですが、一緒に本物の象が現れました!いつも動物園で見ている象とはまた違った迫力があり、やっぱり動物はええな~としみじみ。ライター名はひつじですが動物は象とキリンが好きです。

字幕と吹替どっちがいい?

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今回字幕と吹替どちらも観ましたが、結論から言うと字幕の方がおすすめです。(桐谷さんごめんなさい…)

桐谷健太さんの声、思ってたよりターザンに合ってましたが(浦ちゃんの声のイメージが強かったのでww)、個人的にはもっと低くて深みのある声の方が良かったかなぁと…あと俳優さんあるあるですが、抑揚があまりなく淡々とした印象でした。むしろそれを味として狙っているのかもしれません。(?)

普通の演技ならいいのだと思いますが、映画の吹替となると「もっと感情出してこ!!」と部活リーダーのごとく励ましたくなりました。たぶん声優さんの演技ってオーバー気味なんでしょうね。

浦ちゃん大好きですし、試写会で見た桐谷さんスタイルが良すぎて抱きしめられたい欲には駆られましたが、結果的にこの映画にしっかり集中できたのは字幕の方でした。

『ターザンREBORN』を観るならレンタルより映画館がおすすめ

中には「レンタルでいいかなー」と思っている方もいるのではないでしょうか。私も最初そうでしたし、試写会当たらなかったら映画館まで行っていなかったかもしれません。

ただひとつ言えるのは、ターザンや民族仲間たちがツルのロープで移動するシーンはややアトラクションっぽいので、映画館で観た方が100%楽しめます。それと動物のあの迫力を感じられるのは映画館ならではかなとも思います!

『ターザンREBORN』は7月30日(土)より全国ロードショー。ぜひ今旬のアクションムービーを劇場でご覧くださいね!!

wwws.warnerbros.co.jp

 

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画像引用/・参考サイト

First Look: The Legend of Tarzan – U92

The lord of the apes swings into action in first Legend of Tarzan trailer - Movie News | JoBlo.com

The Legend of Tarzan® (2016 Tarzan Movie) - Warner Bros

ゴリラとジャングルで肉弾衝突! 「ターザン:REBORN」最終予告編|ギズモード・ジャパン

桐谷健太、ゾウに乗り雄叫び! 『ターザン:REBORN』ジャパンプレミア 3枚目 | cinemacafe.net

[Alexandros]がターザンの感情歌い上げた「Nawe, Nawe」、予告編で初解禁 - 映画ナタリー

2万の軍勢に1人で立ち向かうターザンの雄姿を見よ! 映画「ターザン:REBORN」本予告動画が公開 - ねとらぼ

 

【イラストあり】映画『薬指の標本』の個人的解釈。あの世とこの世の狭間に棲む妖怪に捕らわれたイリスの話

恋愛 洋画 幻想的 アンニュイ フランス映画

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映画『薬指の標本』は、小川洋子が書いた同名の小説が原作となっています。小説を読めばしっかり理解できるストーリーなんですが、映画だけ観ると少しわかりにくいなと感じる部分がありました。

そこで今回は「個人的にはこう解釈したよ!」というのを書いていきます。自分なりにこの映画を読み解く上での参考になれば幸いです。

※淡々としていてネタバレという概念があまりない映画なので、観ていなくても問題ないかと思いますが、少しでもあらすじ以外の内容を知るのが嫌な方は注意してください。

3分でわかる『薬指の標本』あらすじ

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森の奥の標本室

サイダー工場での勤務中、うっかりミスをして薬指の先を失ったイリス。工場を辞め仕事を探しに街に出たとき、偶然森の奥で古びたアパートを見つけます。そこは1人の男が経営する"標本室"でした。イリスはそこで事務の仕事をはじめます。

標本室には、家の焼け跡に生えたキノコや、元恋人からもらった”音楽”など、少し不思議なものを持ち込んでくる客が次々と訪れます。標本は、彼らにとって「嫌な思い出」を封じ込めるために行われるものでした。

縛られ、支配されていくイリス

ある時イリスは男に"元浴室"へ案内され、そこで赤い靴をプレゼントされました。そしてその日から、彼女と男は特別な関係に。イリスは身も心をも男に縛られ、"標本"というものにある種の憧れを募らせていきます。

ある日、「火傷を標本にしてほしい」と標本室を訪れた1人の少女。標本技師の男は、イリスも足を踏み入れたことのない地下の標本技術室に、その少女を連れて行きます。

地下室へ消えていく

少女は地下室から戻ってこなかったので、イリスは気になって火傷の標本を探し始めましたが、どこにもそれは見当たりません。そんなとき、アパートに住んでいる老婦人から、「事務員だった前任者の女性は、ハイヒールを履いて地下室へ行った次の日から消えてしまった」と聞かされます。

ますます地下室に意識を向けるイリス。そして彼女は、自分の名前と「薬指」と書いた標本試験管用のラベルを作り、地下の標本技術室の扉を開いて、中へと入っていくのでした。

予告動画はこちら

www.youtube.com

薬指の標本』を読み解くキーワード①"支配・束縛"

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標本技師がイリスに贈った"赤い靴"

イリスに赤い靴をプレゼントし、「毎日これを履いてほしい。僕が見ていない時もだ」と言う標本技師。この赤い靴こそ、映画『薬指の標本』におけるビッグキーワードです。

この赤い靴は、不気味なほどイリスの足にピッタリ。隙間なくイリスの足を包みます。しかし、それを見た靴磨きのおじいさんに、「その靴はいずれ貴女の足を侵すだろう」と忠告されるのです。

その忠告通り、履けば履くほど足に食い込んでいく靴。まるで皮膚と靴がくっついてしまったかのよう。

この赤い靴が示しているのは、標本技師に心も身体も縛られている、支配されていること。プレゼントされた靴を毎日欠かさず履くことで、イリスは物理的にも精神的にも男に強く支配されていくのです。

童話『赤い靴』との共通性

実はこの靴、原作では赤ではなく黒でした。しかしどうしてこの映画の監督ディアーヌ・ベルトランは、赤い靴にしたのでしょうか。それは、この話における靴がアンデルセン童話の『赤い靴』と似ている部分があるからだと思います。

※童話『赤い靴』については以下サイトをご覧ください。
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 赤いくつ DE RODE SKO

この童話と映画『薬指の標本』とでは、「赤い靴への執着」「靴と足が同化し脱げなくなる」という点で類似性があります。イリスもカレンも、赤い靴に執着し、ずっと履き続けたことで足と靴がとけ合ってしまう。ディアーヌ・ベルトランはそういった部分を重ねて、赤い靴を選んだのではないでしょうか。

一晩かけて拾わせた"麻雀牌"

ある日中国人がやってきて、麻雀セットを標本にしてほしいと、たくさんの麻雀牌が入った箱を置いていきます。イリスはその麻雀牌を、標本技師の男の前で誤ってぶち撒けてしまいました。

そしてそれを見た男は、「さあ拾うんだ」と言い、手伝うでもなく麻雀牌を拾うイリスをずっと見下ろし続けます。イリスは黙って一晩中拾い続け、朝になってようやく元に戻すことができました。

この少々異常な様子から、イリスが男に支配されていると読み解くことができます。これに限らず男はよくイリスに視線を送っているのですが、目で支配していると言ってもいいかもしれません。

ただここでは、もっとメンタル的なことにフォーカスしてみます。ポイントは「寝ていないこと」と「単調作業」です。

人の思考力、自律性を奪うには、「眠らせないこと」と「単調作業をさせる」ことが有効(下記サイト参照)。イリスは朝方にはぐったりしていて、男に抱きかかえられるほど力を失っています。そんな彼女が口にしたのは、恨みでも文句でもなく、「2人で朝を迎えたのね」という言葉。

イリスは身も心も脳も男に支配されているのでしょう。そして男はそのような支配をするのがとても上手く、イリスのようにイノセンスな女性は最も扱いやすいのです。

【参考URL】
眠らないとどうなる? | smart sleep library -眠りの図書館-
単調作業における精神的負荷の計測評価

薬指の標本』を読み解くキーワード②"あの世とこの世の狭間"

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時々現れては消える男の子

この映画には原作に出てこない1人の少年が登場します。この少年は突然現れては消える、座敷童のような存在です。イリスがはじめてアパートに訪れたときは、ベランダから彼女を見ていました。

彼はイリスと一言だけ言葉を交わしますが、その他では誰とも口をきかず、ただイリスを見守るだけ。妖怪のようなこの少年の存在が、この世とあの世の狭間という印象をより強調しています。

標本とは死であること

標本室にはさまざまな物を標本にしてほしいと客が集まります。彼らにとって、標本にするということは、その物やそれにまつわる思い出の"死"を意味しているのです。

標本にしたものを客に渡すことはなく、すべてアパートの空き部屋に保存しています。つまり古びたこのアパートには、"死"がたくさん置かれているということ。これも、"狭間"を印象づける要素だと考えられるでしょう。

2人の老婦人

この死んだようなアパートには、標本技師を除くと2人の住人が昔から住んでいて、それはどちらも老婦人。ゆっくり訪れる死を待っているかのように、悠々自適な暮らしをしています。

あるシーンで標本技師の男は、入浴する若かりし彼女たちを想像します。しかし今ではその浴室は乾ききっていて、2人の女性は老いている。若く瑞々しかった2人は、時を経て、死の目の前まで来ているのです。

原作では片方の老婦人は亡くなります。いつあちら側にいってもおかしくないことの象徴として、老婦人がいるのでしょう。

薬指の標本』を読み解くキーワード③"少女と女性の狭間"

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赤い靴に合わせて赤い服を着た

標本室で働き始めた頃は無垢な白いワンピースを着ていたイリス。しかし赤い靴をもらってから、彼女はそれに合わせたかのような赤い服を着てくるようになります。文字通り「俺色に染められた」のですね。

これは"少女"だったイリスが"女性"になっていくことも暗喩しているのだと思います。髪型も変えて、これまた文字通り「色気づいてきた」ということですね。

最後の日は白い服を着て、靴を脱いだイリス

イリスが自分の標本ラベルを作り、薬指(とそれにつながる身体)を標本にするべく、今まで入れてもらえなかった標本技術室へ入っていく最後のシーン。

 この日イリスは久しぶりに真っ白な服を着て、髪も簡単に束ねただけの状態でした。そして地下室に入る前に、赤い靴を脱ぎ、それをドアの前に置いて入っていきます。これも映画のみでの演出です。

おそらくイリスは、標本になることで永遠に男に封じ込められるため、もう赤い靴による刹那的な束縛は必要なくなったのではないかと思います。男からの束縛に憧れていたイリスは、これから本当の支配を手に入れられる。余計なものは捨て去って、すべて彼に委ねたのでしょう。

ラブストーリーなのかサイコホラーなのか

以上、個人的な解釈を述べてきました。この作品、TSUTAYAではラブストーリーに分類されているのですが、私にとってはサイコホラーな映画でした。

私は妖怪の類が好きということもあって、少年を登場させたり標本技師の男を原作より妖っぽい存在にしたこの映画化は素晴らしいと思います。

ここに書いたこと以外にも、イリスと一緒の部屋に住む俗的な男性の存在だとか、飾り窓のことだとか、原作にはないのに決してこの世界を壊さない演出はすごい!小川洋子ディアーヌ・ベルトランは似ている部分があるのかもしれませんね。

 

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↓映画『薬指の標本』よりイリス

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【画像引用サイト】
薬指の標本 - La Cachette
映画と原作 『薬指の標本』:e-徒然草:So-net blog
The Ring Finger (L'annulaire) - Watch online movie stream at VIDIOX.TV

【ネタバレ注意】映画『愛を読むひと』からみる”価値観の違う人”とのつきあい方

洋画 ヒューマンドラマ 恋愛

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以前から気になっていた映画『愛を読む人』を最近観ました。原作は『朗読者』という小説。映画のタイトルからして、ロマンチックなテーマを重めに描いた作品なのかなぁ~と思っていましたが、正直この作品、”愛”はまったく関係ないんじゃないのと思うくらい観る前の印象と違いました。

感想を一言で表すなら、「”価値観が違う”とか”死ぬほど恥ずかしい”という言葉は、この映画を観たら軽く言えなくなるな」でしょうか……それくらいこの映画に登場する女性、ハンナの価値観は、一般的とは言えませんでした。

価値観の違いという言葉がこの映画のテーマではないかもしれませんが、今回は『愛を読むひと』を通して、価値観が大きく異なることの苦しさと、価値観が違う人との上手なつきあい方を探っていきます。ネタバレ注意!!

3分でわかる『愛を読むひと』のあらすじ

ハンナとマイケルの出会いと別れ

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15才のマイケルは、学校の帰り道に具合が悪くなり、そこに通りががった21歳年上の女性、ハンナに介抱されます。それをきっかけに2人は男女の関係になり、ケンカをすることもあれど、どんどん彼女に夢中になっていくマイケル。

ある時ハンナはマイケルがたくさん読書することを知り、「本を読んで聞かせて」と頼みます。マイケルは、彼女にたくさんの本を朗読し続けました。

しばらくして、ハンナは駅員の仕事が評価されたことにより、事務職へと昇進することに。しかしその日を堺に、彼女はマイケルの前から姿を消してしまいます。

マイケルの目の前に現れたハンナは被告人

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訳も分からずハンナを失って長い時が過ぎ、マイケルは大学の法学部に入学。ゼミの研究でナチスの戦犯の裁判を傍聴しに行きますが、なんとその裁判の被告人席には、ハンナが座っていたのです。

彼女はアウシュビッツ強制収容所の看守で、囚人を"選別"したり、収容所が火事になっても解錠しなかったために300人の囚人が焼死したなど、複数の殺人容疑がかけられていました。

ハンナ以外の元看守たちが「すべてハンナの指示だ」と主張したため、筆跡鑑定を行おうとしましたが、彼女はペンを手に取らず、「すべて私がやりました」と認め、無期懲役刑に。それを見たマイケルは、彼女の今までの行動などから彼女が文盲であることに気づき、裁判長に言うか悩んだ末、ハンナの強い意志を尊重することを選びます。

マイケルが本を読み、ハンナは文字を覚える

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ハンナの服役が始まってから10年ほど後、マイケルは彼女のいる刑務所に本を朗読したテープを送ります。そして彼女は、彼が朗読した本を開き、ゆっくりと文字を学び始めました。

それからまた10年後、仮出所が認められたハンナの唯一の身寄りとしてマイケルのもとに連絡が入り、刑務所で面会します。2人はそこで少し言葉を交わし、マイケルはハンナが生活できる用意をしたことを告げ、1週間後に迎えに来ると約束。しかし約束の1週間後、マイケルが迎えに来たその日に、ハンナは首を吊って自殺するのでした。

予告ムービー


6月19日公開『愛を読むひと』予告編

ハンナの"価値観"について

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文盲であることを死んでも知られたくない

あらすじからもわかるように、ハンナという女性は、字を読めないことを極端に隠したがります。マイケルや囚人に本を読ませるも自分は決して読まないハンナ。マイケルと出会った頃、2人でレストランに入るも、メニューが読めなかったために「あなたが選んで」と言うシーンでは文盲を隠していることが顕著に表れていました。

彼女は字が読めないとバレないためなら仕事も辞め、マイケルも捨て、重い殺人罪も1人で背負います。それほどまでに彼女は字が読めないことを”恥”だと考えているのです。そのさまは、こだわりとかプライドなどではなく、宗教の教えを守る信徒のようでした。

アウシュビッツに囚人を送った理由

裁判でハンナは”選別”について「次々と新しい囚人がくるため、すでにいる囚人をアウシュビッツに送るのは仕方のないことだった」と、そして火事については「ただでさえ爆撃で街中が混乱している中、囚人たちを放ってしまえば秩序が保てなくなる」と発言。

囚人の命<収容所の容量、300人の命<秩序と思われても仕方のない言葉です。しかし、おそらくこれは自分を正当化するための単純な言い訳ではなく、彼女が本当に思っていることだったのではないでしょうか。

彼女にとっては、「自分は正しかった」という良し悪しの判断はなく、どこまでも「こうだったからこうした」というだけの話に過ぎないのかもしれません。そのような価値観で選別を行ったからこそ、マイケルに「私が何を思っても死んだ人は生き返らない」と言った。それがハンナの価値観なのでしょう。

ただ、裁判長に「新しい囚人を入れるためにすでにいる囚人は死んでもいいと思ったのか?」と反論されたときの表情や、病人や老人を優先して選別したことを考えると、罪悪感というより、”罪悪感に近い感情”があったのではないかと思います。しかしそれは一般的な罪悪感とは似ても似つかないもので、周囲の理解を得ることは難しいことです。

おまけ:マイケルの行動に激怒したハンナ

上の2つより前の話になってしまいますが、マイケルと盛り上がってた頃、ハンナはマイケルによくわからない理由でめっちゃキレたことがあります。

それはハンナが働く車両とは違う車両に乗ったことに対して、「私を無視しやがって!!!!」ととんでもなく怒り狂っていたんですが、あれよくわからなかったというか、「ホルモンバランス崩れてんのか?」と思うくらい理不尽な気がします。

マイケルも「キスできるかなと思って……」と童貞こじらせたやつみたいな理由だったのでマイケルもマイケルなんですが、それにしてもそこまで怒らないであげてーと思うようなシーンだったことには間違いない。

これもある意味ハンナの価値観なのかもしれません。ちょっとした発言や行動がその人の逆鱗に触れたなんてこと、実際ありますもんね。(ちなみにその後ももう一度ケンカしますが、それはハンナが昇格された日だったので理解できる)

価値観が違う人との上手なつきあい方

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①相手の価値観を変えようとしない

相手の単純な習慣はもしかしたら変えられるかもしれませんが、根本的な性質や、それに伴う行動はまず変えられないことをしっかり認めることが、上手なおつきあいの最重要ポイントだと思います。

専門家じゃないので確実なことはまったく言えませんが、もし変えられるとしたら、本人が自分の価値観を悪い・変えたいと本気で思っていて、その価値観でいた時間分(幼少期からならほぼ年齢分)をかけて、ぬかりなく矯正していく、くらいしなきゃ難しいでしょう。これでも変わるかどうか……

また、本当の意見を言えない人は、会話より行動に価値観の違いが表れます(よくある例としては、謝るのに浮気をくり返すとか禁煙すると言ってるのにタバコやめないとか)。こういう場合は建前の言葉を信じ、期待してしまうと思いますが、まず無理です。

②自分が共感されると期待しない

先ほどちょっと触れましたが、マイケルが面会したとき、ハンナに「あの日のことを考えるか?」と問います。ハンナは「私たちのこと?」と聞き返しますが、マイケルは「違う、それじゃない」とアウシュビッツのことを示唆。それに対する彼女の答えは「私が何を感じようとも死んだ人は生き返らない」でした。

一般的な、もしくは自分と同じ気持ちを相手に期待しても、価値観が違う人には通用しません。逆に相手からすると、こちらの価値観がおかしいと思っているわけですから、当然共感はできないのです。

期待して裏切られるとこちらもダメージを受けますし、それが相手に伝わると相手もダメージを受けます。いくら一般論であっても、感情の共有を期待することはやめたほうがよさそうです。

③価値観が違うことを受け入れる

映画では、マイケルはハンナが罪をかぶってまで文盲を隠すことを尊重しました。私がマイケルならすぐさま裁判長に伝えますが、マイケルは命をかけて弱点を隠す彼女を受け入れたのです。価値観が違うことを認めるのは、その人を受け入れること。

正直一緒にいてものすごく苦痛・ストレスになるほど価値観が違う人とは、離れてしまうか、あきらめて表面的につき合うのが一番楽です。しかし中には、夫や親など、離れられない人が実はまったく違う価値観だったと途中で気づくパターンもありますよね。こうなったときがちょっと大変。

相手が頑固でなく理解ある人ならば、話し合いをして、自分がつらく思っていることを打ち明け、一緒に解決策や妥協点を探すのがいいでしょう(相手にだけ変わってもらうのはおすすめしない)。

しかし中には話し合いに応じない人もいます。このケースが本当に苦労する!もはや自分との戦いです。この場合はもう受け入れるしか方法がないと私は思っています。相手を無視する”あきらめ”とは違い、”受け入れ”には愛情があるので、ちょっとした悟りのような状態でしょうか。

ただ、話し合いに応じないタイプの人はモラハラとかDVとかにつながっている可能性もあるので、その場合自分と戦わず、弁護士を召喚して相手としっかり戦ってください。それができないなら逃げてください。

価値観の違いでめちゃくちゃ苦しんでいる人はけっこう多い

愛を読むひと』は”価値観が違う人とのつきあい方”を描いた映画ではまっっったくないので、多少無理やり結びつけたところもあります。ただハンナを見ていて少し思うところがあったためブログにしてみました。

相手を理解できず、または理解されず、つらい思いをしている人が身近に何人もいますが、自分が望んだ通り相手が変わってくれたなんて話聞いたことがありません。相手がそれなりに歳を重ねているならなおさらです。

価値観が違っておもしろいと思えるならいいのですが、もしあまりにも苦痛に感じているのなら、少しがんばらなきゃいけないかもしれませんね。

 

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参考サイト
愛を読むひと - Wikipedia

画像引用サイト
http://www.amazon.com/Reader-Kate-Winslet/dp/B001PPLJIQ
http://highdefnews.blogspot.jp/2009/03/reader-blu-ray-review.html
http://www.fanpop.com/clubs/kate-winslet/images/4097290/title/kate-reader-screencap
https://lifevsfilm.com/2013/06/20/the-reader/
http://www.telegraph.co.uk/journalists/sukhdev-sandhu/4014816/The-Reader-review.html
http://derekwinnert.com/the-reader-classic-film-review-536/
http://instandmindshots.blogspot.jp/2014_07_01_archive.html

映画『アリス・イン・ワンダーランド』のマッドハッターはもう少しイケメンだったらよかったのに

ファンタジー 洋画 幻想的

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ルイス・キャロル原作『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』のその後的な話として実写化された映画『アリス・イン・ワンダーランド』。ジョニー・デップ演じるマッドハッターをはじめ、奇抜なキャラクターが登場し、話題になりました。さすがティム・バートンの世界観というところでしょうか。

2010年に公開された映画ではトイ・ストーリー3』に次いで2位の興行収入だったそうで、すごく人気を集めた作品なのですが、私としてはあまりはまらなかった……映像美とかエキセントリックなキャラクターとかは好きでしたが、なんかこう、グッとくるものがなかったというか。

その原因を考えた結果、マッドハッターがイケメンじゃなかったからではないかと思い至りました。今回はそのことについてちょっと考えてみたいと思います。

30秒でわかる映画『アリス・イン・ワンダーランド』あらすじ

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アリスがアンダーランドのために怪物と戦う話

白ウサギを追いかけてアンダーランドに迷い込んだアリス。そこはかつて「白の女王」によって治められていた世界でしたが、今では「赤の女王」の恐怖政治によって支配されていました。

アリスはマッドハッターや青虫たちと出会い、自分が予言書の中でアンダーランドの救世主として書かれていることを知ります。そして白の女王に会ったり捉えられたマッドハッターを救いに行ったり伝説の剣をゲットしたりといくつもの試練をくぐり抜け、赤の女王と対峙。

なかなかアクティブなアリスのストーリーです。あの世界の名前、ワンダーランドじゃなくてアンダーランドなんですね。ずっとワンダーランドだと思っていました。

まだ観ていない方は予告動画をチェック!


映画『アリス・イン・ワンダーランド』予告編

マッドハッターはもう少しイケメンにならなかったのか?(真顔)

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やっぱりイケメンは重要だと思うんです

何にでも旬なイケメン・美女を出してればいいという考え方は好きではありませんが(とくに最近の恋愛邦画)、このアリス・イン・ワンダーランドのマッドハッターはもうちょっとイケメンでもよかったんじゃないのと思います。

姿形で言えば、悪役のハートのジャックの人はかっこよかったです(というかまともな人間の姿しているキャラが少ないので……)。しかし、ハートの矢で心臓射抜かれるとかはとくにありませんでした。まぁ顔は好みの問題ですね。

ただ私が言いたいのは、顔の美しさだけではなく、キャラクターの魅力についてです。

心のイケメンを期待していた

マッドハッターがイケメンじゃないと思ったのはメイクだけじゃなく、キャラクターに対してもです。というよりそっちの方が大きいです。ズートピア』のキツネのニックが女性の心を掴む時代ですから、登場人物の魅力は顔だけじゃないんです。

ロマンチックな関係じゃないのはむしろよかったけれど、マッドハッターにもっとアリスを包み込むようなパートナー感があったらグッときたかなぁと思います。

予告を見て、「飄々としていて変人だけど、実はこっそりアリスを守っている」というような人物像を勝手ながらも期待してました。しかし正直この映画のマッドハッターは「ただの変人」な気がします。

メイクだけじゃないジョニー・デップの存在感

いろいろ言いましたが、やっぱりジョニー・デップはすごいなとも思います。メイクだけじゃなく、彼の怪演がマッドハッターの存在感をより強いものにしていますからね。

ただ日本で言うキムタクみたく、「全部俺。全部ジョニー・デップ」という印象がないこともない……でも観客はそれを観に行っているようなところもあるから、これがある意味正解なのでしょう。

個性的な登場人物・キャストたち紹介

マッドハッター(ジョニー・デップ

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この作品、マッドハッターが主演らしいですね……たしかにDVDパッケージの中心はマッドハッターですもんね。出番は圧倒的にアリスが多かったので、主役だとは思ってませんでした。これについてはけっこうみなさんレビューしているみたいです。

アリス(ミア・ワシコウスカ

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ヒロインのアリス。アリスが成長したら絶対こんなふうになるだろうな~と思えるくらいアリス感すごいあります。ちなみに吹き替えの声優は坂本真綾さんです。

赤の女王(ヘレナ・ボナム=カーター)

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ヘレナ・ボナム=カーターはジョニー・デップと同様に、ティム・バートンの作品かなり出てる大女優。

ハートの女王じゃなくて赤の女王なんですね。不思議の国のアリスに登場するのがハートの女王で、鏡の国のアリスに登場するのが赤の女王だそうです。メイクは日本の歌舞伎からインスパイアされたとかいう噂を聞いたのですが本当なんでしょうか?

白の女王(アン・ハサウェイ

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かつてアンダーランドを治めていた女王。

映画『プラダを着た悪魔』や『マイ・インターン』でお馴染みのアン・ハサウェイ。最初観たとき「眉毛太www」と思ってちょっとがっかりしたんですが、それでも美しいですし、今ではこのメイクこそアリス・イン・ワンダーランドっぽくていいなと思っています。ちなみに声優は高橋真麻さん。

双子のトウィ―ドルダムとトウィードルディー(マット・ルーカス)

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1人の俳優が双子の役を演じています。丸々とした大きなモーションキャプチャースーツを着て撮影し、CGでこのようなビジュアルに。CGってすごい……

チェシャ猫

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やっぱりチェシャ猫はアリスに外せないですよね。でもアリス・イン・ワンダーランドのチェシャ猫はちょっと怖かったです。リアルにすると不気味な雰囲気になるんですねこの猫。

ハートのジャック(クリスピン・グローヴァー

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赤の女王のお仲間。なんかこの画像ものすごい逆三角形目立ちますね。

アリス・イン・ワンダーランドの続編はどうなる?

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7月1日公開予定のアリス・イン・ワンダーランド2

アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』は、2016年7月1日(金)に公開されます。今回のお話は、アンダーランドに戻ったアリスがマッドハッターの異変に気づき、過去に戻ってなんとか彼を救おうとするストーリーだそうです。

マッドハッターのメイクは相変わらずですし、また彼は助けられる役みたいなので好みじゃなく、正直あまり期待していないんですが、映像は本当にきれいだと思うので、ぜひ映画館で観たいです。私のように前作の流れがうろ覚えな方は、ぜひ1作目を観返してみてくださいね!

予告動画はこちら


映画『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』予告編

 

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【 画像引用サイト】
Which Tim Burton's Alice In Wonderland Character Are You? | PlayBuzz
Tim Burton’s Alice: You Don’t Slay? - By Eileen Jones - The eXiled
Category:Characters - Alice in Wonderland Wiki - Wikia
Not So Much A Riddle As A Theme Park Ride: “Alice In Wonderland” by Tim Burton – Mr. Rhapsodist
Alice Through The Looking Glass: the latest trailer | Den of Geek

 

新卒フリーランスライター、映画ブログをはじめる。

雑談

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ライターをはじめて3年。フリーランスになって3ヶ月。ついこの間大学を卒業し、内定を辞退してフリーランスの道を選びました。周囲からは「今年一番の驚き」と言われます。

さてそんな私ですが、フリーライターとしてギリギリ食べていけるくらいの生活になった気がするので、記念に映画ブログをはじめます。

どうして映画ブログかというと、「フリーランスなのに得意分野がないのヤバイな。映画観るの趣味だし、映画ライターになりたいな。じゃあ練習するか」と思ったからです。

得意ジャンルがないライターは必要ない?

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ライター初心者時代は専門分野がなくてもよかった

3年前、学生アルバイトとしてライターを始めたひつじ。最初はまったくWEB記事についての知識がなく、ただなんとなく文を書くことしかできませんでした。とは言え、書けば書くほど慣れていきますから、少しずつWEBライターらしくなり、ある程度実績を残すことができたのです。

たとえばYahoo!に記事を載せていただいたり、テレビ番組で参考記事として使っていただいたり……当時はライターを本業としていなかったので、私としてはそれで大満足でした。

得意なジャンルがないのはライターとして致命的?

私が最初に携わっていたメディアでは、あらゆるジャンルの記事を取り扱っています。これといって得意なジャンルがなかったので、恋愛やら生活の知恵やらグルメやら、まったく知識のないキーワードでも、ネットでリサーチしまくって書いていました。

しかしながら、他のライター仲間には得意なジャンルを持つ人がたくさんいました。恋愛を独自の視点でおもしろく書ける人、国内外問わず旅行が好きでトラベル系の記事を書いている人、アニメや漫画が大好きでオタク記事が書ける人……

そして思ったのです。「得意なジャンルがないライターって、需要ないですね

◯◯オタクが評価される社風

得意なジャンルがなく、基本的にネットでのリサーチに頼っている私は、彼らを見ているうちに「私は誰でも書けるような記事を書いているに過ぎないんだ」と痛感しました。

私が書いてる記事は彼らにも余裕で書けます。オールジャンル最低限の記事が書けて、かつ得意なものがある彼らの方が、当然会社としても使いやすいですよね。

とくにその会社は、ほとんどの社員・アルバイトが何かしらのオタクという魑魅魍魎の巣窟。人よりちょっと文章を書くのが好きなだけの私は、そこにジョイン(IT業界用語…笑)してからというもの、何のオタクでもないことにコンプレックスを感じるようになりました。

なぜ「映画」というジャンルを選んだのか?

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単純に趣味が映画鑑賞だったから!!!

とはいえ、こんな私でも、1つだけ高確率で回ってくるネタがありました。それは映画ネタ。カンヌ映画祭が近いときや、「おすすめ映画10選」のようなネタがあれば、こちらに回してもらえました。

私は父親の影響で、小さな頃から映画を観る習慣があります。映画を観るのは、テレビを観るのと同じくらい普通のこと。大学に進学してからは時間に余裕ができ、毎日1本以上観ていました。おそらくテレビより映画を観ている時間の方が長かったでしょう。

そんなわけで、2年ほど前から考えていた映画ブログをはじめたわけです。他にも一応趣味はありますが、点描画とか妖怪について調べるとか、あまり記事の役には立たなそうなものばかり……

映画オタクと胸をはって言えない理由

ライターバイトでは映画ジャンルをなんとなく担当していた私ですが、胸を張って「それがし映画オタクでござるよ」とは言えませんでした。なぜならその会社には、プライベートで映画を作っているレベルの映画好きがいたからです。

いくら好きとは言え、映画を作るほど映画にすべてを捧げていない私としては(やれるものならやってみたいが)、その方を前にして映画オタクなど名乗れるはずもなく。当時携わっていたメディアも映画ネタに力を入れていなかったこともあり、映画オタクを名乗ることはしていませんでした。

それに、映画鑑賞が趣味な人なんて、いくらでもいるじゃないですか。「私もそれぐらい普通に観るけどわざわざ趣味だなんて言わないわよ他にも趣味あるわよぷぷぷー」っていう人たくさんいると思うんです。

ハイレベルの知識はなくても映画ライターにはなれる!

「映画が趣味とは言っても一般人レベル……専門的な知識や豆知識はないから映画ライターにはなれない……」と嘆いていた私ですが、そんなことはないんだなと最近では思うようになりました。

たとえば金融や法律系だと、その性質上どうしても専門的な知識が必要になりますが、映画は知識を披露するだけじゃなくライター独自の視点・切り口で書くことがとても重要なジャンルです。

もちろん「『トイストーリー3』にはトトロが出演している」とか「『ショーシャンクの空に』はアカデミー賞7部門にノミネートされたが赤字だった」といった裏話も読みたいですよね。しかしそういったネタは、映画業界の人だったり、バリバリ取材・インタビューができる環境にいる人がどうしても有利。

だから私は、「【恋人にするならどっち?】えっ、選べない…バットマンvsスーパーマン徹底比較! | FILMAGA(フィルマガ)」とか「『ズートピア』差別と偏見を描いた大傑作の理由を全力であげてやる(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー) カゲヒナタのレビュー」などのように、"知識"じゃなく"切り口"で勝負したいと思うようになりました。

できない言い訳を考えることはやめました

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フリーランスになって自由に仕事ができる今こそ、「特別な知識ないし、あの人ほど力入れてないし……」と言い訳を探すことはやめて、脱コンプレックス目指します。

普段は激烈ネガティブなひつじですが、「からっぽの頭で映画を観るだけではいい切り口やおもしろい視点を持てないから、今までいろんなジャンルの記事を書いてきてよかったなぁ」と思えるくらいにはポジティブに生きたいです。